中国の高速鉄道は10年間に渡り、ドイツや日本などの先進国の技術を導入・参考・吸収した上で、自主革新によりCRH380シリーズ高速動車組を中心とする、整った高速鉄道移動設備体制を形成した。さらにこれを踏まえた上で、中国鉄路総公司の需要を満たすため、復興号を特別に開発した。中国はまた各線路の需要を満たす、中国列車制御システムを自主開発した。
中国はこの10年間で、高速鉄道の建設・運営を実現する実用化能力をつけた。中国中車の高速列車の製造能力は現在世界一となっている。同社と中国鉄建を中心とする高速鉄道建設能力も世界一だ。
急速に発展する中国の高速鉄道には、さまざまな長所がある。
(一)適応性の高さ。中国は面積が広く、世界のほぼすべての自然・地理環境をカバーしている。また世界で鉄道網が最も複雑で、運営とサービスの需要が最も複雑な高速鉄道網でもある。中国の国情、環境、需要、運営管理の複雑性により、中国の需要を満たせば世界のすべての地域の需要を満たせるようになっている。
(二)高度な自主化。ごく少数の中核部品が依然として輸入に依存しているほか、ほぼすべての部品を国内でまかなえる。中国は世界で最も整った高速鉄道産業を形成している。
(三)整った技術。中国の高速鉄道技術・製品は、時速200キロから400キロまでのフルカバーを実現している。
(四)大規模鉄道網を建設・運営する高い能力。建設や運営などの面でコスト競争力を持つ。
(五)中国の高速鉄道の全面的な科学技術革新力体系。この体系の規模と範囲は世界唯一となっている。そのため体系を見ると、中国の高速鉄道は持続可能性が最も高いことになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年1月28日