観光消費の高度化は、消費牽引という点でも大きな作用を果たす。銀聯商務が発表した「2019年元旦観光消費ビッグデータレポート」によると、2018年元旦に比べ、今年元旦の観光消費額は10.68%増、延べ消費者数は9.55%増となった。うち娯楽と宿泊業の観光消費の伸びが高く、特に飲食と娯楽業の観光客1人当たり消費額の伸びが大きかった。
今後は春節を控え、観光消費の経済牽引作用が一層増強される見通しだ。
観光を通じた消費牽引について国家発展改革委員会(発改委)などの政府10部門は先ごろ共同で「供給高度化を通じた消費の安定成長による強大な国内市場の形成促進に関する実施プラン(2019年)」を発表し、農村ショッピングと観光消費の潜在力を掘り起こす方針を明らかにした。宿泊や飲食などの農村観光・サービスの基準を確立し、レジャー農業と農村観光のプロモーション活動を推進する。
資本市場では、上場する関連企業も観光消費の高度化による恩恵を受ける見込み。観光に関連するクロスボーダー医療や介護不動産、クルーズ船観光などは依然としてニッチ市場にとどまっている。テーマが多彩なスポーツ産業は、産業チェーンが川上から川下まで「観光+」として細分化され、全体的にチャンスを迎えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年2月3日