経済 > 春節ショッピング、中国の真の消費力を反映
春節ショッピング、中国の真の消費力を反映。
タグ：中国消費
米ブルームバーグは2日、「春節のショッピング、中国経済の真の姿を反映」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。
西側メディアの最近の報道によると、中国の消費者はiPhoneやスイス製腕時計などすべての商品の支出を控えているという。この流れの中、1週間の春節（旧正月）長期連休は、中国人の消費力を調べる試金石になる。2月4日から始まる1週間の連休中、数億人の中国人が親戚友人を訪問したり、域外でレジャーを楽しむため、財布の紐を緩め贈答品を購入することになる。昨年の春節連休中、中国人の飲食店・商店における消費額は9260億元に達した。
今年の春節は初めて、中国と米国による貿易戦争と時期が重なった。コンサルティング会社の関係者は、今年の春節には中所得層向けの商品を販売する企業が最大の影響を受けると予想した。お金に余裕のある中国人はショッピングを続け、支出に慎重な消費者は出費を減らす。「現在は経済成長率が低下しており、市場のこの部分に影響が集中する可能性が高い」
これまでの状況を見ると、春節期間中は中国人のジュエリーの需要が拡大する。金は年長者が若者に贈る縁起のいい贈り物とされているからだ。しかし現在、ジュエリー業界を冷え込ませているのは経済減速だけではない。英調査会社Metals Focusの関係者によると、消費者の購買力は10年前に及ばないが、これは多くの中国人消費者が帰省せず、域外旅行を選択するためだ。多くの高級品有名ブランドによると、中国の高所得層のショッピングの熱意に陰りはさしていない。仏高級ブランドグループのLVMHは1月29日、中国人消費者の酒類・革製品の需要が旺盛と発表した。同社のベルナール・アルノーCEOは「今年1月は昨年の流れを引き継いだが、これは間もなく中国の春節に入るからだ」と述べた。
春節連休中は、高級商品が注目を集めやすい。1週間の連休中には、中国の豊かな消費者の意欲がどれほど旺盛であるかを知ることができる。また春節は過去数カ月の消費冷え込みを覆す重要な時になりうる。シティバンクのデータによると、今年の春節連休中の中国域内観光客数は、前年比同期比約4％増の延べ4億人以上に達する可能性がある。海外を旅行する中国人は8％増の延べ700万人にのぼる。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2019年2月3日
 |
|
 |
一覧同コラムの最新記事
