わずか10年間で、中国の高速鉄道は長江デルタの交通の版図を書き換え、旅客の「いつでも好きな時に移動」を実現した。高速鉄道が届く場所であれば、春運中に乗車券を購入できない状況が大幅に改善されている。
切符購入がスマートになっている。アプリで自主的に席を選び、乗り換えを行い、微信や支付宝で支払いを済ませる。これらがすべて、指先だけで完了する。長江デルタ鉄道はインターネット、駅切符販売窓口、自動券売機のQRコード決済のフルカバーを実現した。また車内では微信のQRコード決済による切符再購入が可能だ。
移動中も食事をなおざりにできない。「ビール、ピーナッツ、ひまわりの種、飲み物」といったかつての売り声が、駅から徐々に消えつつある。中国鉄路上海局集団有限公司は動車組にオンラインQRコードスキャンサービス機能を搭載している。旅客は座席の手すりについているQRコードをスキャンするだけで、自動的に自分が乗車している車両と席の位置を把握し、ネットで料理を注文し、掃除を依頼することなどが可能だ。サービス担当者は需要に基づき、正確に料理を送り届け、清掃をし、その他の便利なサービスを提供する。快適に食事ができ、移動中の幸福感が増す。