中国経済のファンダメンタルズは昨年、中央政治局会議が求めた雇用安定、金融安定、貿易安定、外資安定、投資安定、見通し安定の関連目標を達成した。マクロ経済は合理的な区間内で運行し、齟齬とリスクが初歩的に解消された。
経済成長率は6.6%に達し、世界経済成長に対する寄与度が30%にのぼった。昨年通年の中国の経済成長率は6.6%で、90兆309億元の規模に達した。世界経済に占める比率は16%で、世界2位の経済国の地位をキープした。国際通貨基金(IMF)の試算によると、昨年の世界経済成長に対する中国経済の寄与度は30%にのぼった。
雇用環境は全体的に安定し、GDP成長の雇用けん引能力が強化された。中国の昨年の都市部新規就業者数は1361万人に達した。年末の都市部登録失業率は3.82%、調査失業率は4.9%で、4.5%・5.5%という抑制目標を下回った。GDPの1%の成長が創出する就業者数は約206万人で、2017年の196万人の水準を上回った。
金融リスクが全体的に低減し、実体経済に貢献する能力が大幅に強化された。昨年は金融リスクの5大表徴に大きな改善が見られ、主要指標がやや好転した。(1)金利水準が下がり、資金調達コストがやや低下した。(2)マクロ経済レバレッジ比率が急上昇する状況が抑制され、マクロ経済レバレッジ水準が全体的に安定した。(3)金融仲介機関離れの状況がやや改善された。(4)簿外資金の規模が大幅に縮小された。(5)金融システム内のリスク水準がやや低下した。
貿易額は初めて30兆元を突破し、引き続き世界一の貿易大国になった。昨年の中国の貿易額は30兆5050億元で、再び米国を上回り世界最大の貿易大国になった。内訳を見ると、輸出額は7.1%増の16兆4177億元、輸入額は12.9%増の14兆874億元で、貿易黒字は18.3%減の2兆3303億元。全体的に安定を維持し、貿易バランスが改善された。