新たな長期計画を作成
ライバルから仲間になったここ数年で、天津と河北の港の融合は新たな足跡を残した。
2014年8月、天津港集団と河北港口集団は共同出資し、持ち株比率50%ずつの渤海津冀港口投資発展有限公司を設立した。業界内部で当時、北京・天津・河北協同発展が国家戦略に引き上げられて以来の、天津・河北の交通一体化、優位性の相互補完、協力・ウィンウィンを推し進める重要な動きと解読された。
2017年5月、天津港集団、河北港口集団、滄州渤海新区管理委員会は黄驊港のコンテナ発展の推進加速に関する協定に調印。その後まもなく、渤海津冀港口投資発展有限公司は黄驊港コンテナ埠頭の株式90%を買収し、両地の港資源の集約利用の重要な一歩を踏み出した。
さらに、天津港と唐山港が共同出資し、津唐国際コンテナ埠頭有限公司を設立し、北京・唐山港区のコンテナ輸送業務を共同運営し、北京・唐山港と天津港のコンテナ航路シェアを実現した。2018年、津唐国際コンテナの取扱量は233万TEUに達した。
5年の連携を経て、天津港を中心とする渤海内支線輸送ネットワークはある程度の規模になり、天津港は唐山港、黄驊港と幹線・支線連動、接続、相互支援の構造を形成し、差異化発展、優位性の相互補完を実現し、幹線と支線の港の基本構造を形成した。
数カ月前、天津港の責任者一行は雄安新区、河北港口集団、唐山港集団などを訪問した。河北港口集団で、2社の責任者は協力深化について合意し、渤海海西岸の新長期計画を作成した。
両地の新たな成果
1つの花だけでは春と言えず、100の花が咲いて春らしくなる。5年で世界クラスの港群の基本ができあがった。
天津外代貨運有限公司の多方式連絡輸送部責任者の高鑫氏は、2018年、天津港環渤海の取扱量は100万TEUを突破し、うち河北地区からの貨物は90%以上を占めたと明かした。
港の融合により、河北省の港のバースは5年で55増加し、年間取扱能力は3億トン増加した。2018年、河北省の港の貨物通過能力と取扱量は過去最高を記録し、ともに11億トンの大台を突破した。
渤海津冀港口投資発展有限公司の運波会長は、「北京・天津・河北協同発展は急成長段階に突入した。天津と河北の港は資本の結びつきを通して協力関係を構築し、競争から競合に変わっている。特に、コンテナ輸送の協力における効果は著しく、1+1>2の効果を実現した」と話した。
第一線の企業は競争から競合への変化を最も感じている。滄州港務集団の儲礼君副社長は、「黄驊港はもともと小型貨物線が多く停泊したが、天津港の管理経験と航路資源を生かし、現在は大型貨物船の行き来が常態化している。天津港との協力後、黄驊港で進水し天津港で積み換えていたコンテナ輸送は全て直通業務を開始した」と述べた。
ウィンウィンこそが協力の道である。天津港集団公司投資発展部の薛暁莉副部長は、「天津と河北は埠頭の運営、港の建設、公共サービスなどの分野において協力を展開し、天津と河北の港の環渤海と内陸への影響力を強め、北京・天津・河北協同発展への寄与度を高めた」と話した。
帆をあげ風に乗って航行する。北京・天津・河北協同発展の風に乗り、天津港を中心、河北港を翼にし、配置が合理的で分担が明確、機能を相互補完し、安全かつ順調で効率のよい世界クラスの港が台頭している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年2月23日