5日の「政府活動報告」は実施を加速する一連の重点プロジェクトを明確にした。これには年内に大規模な鉄道及び道路・水運投資を完了し、各種市政・民間用インフラの投資を拡大するといった内容が含まれる。
全人代代表の丁烈雲氏は中国網の独占インタビューに応じた際に、次のように述べた。
中国は建設工事が急速に発展しており、建築・橋梁・鉄道・トンネルなどの分野で数多くの「世界の奇跡」を作り出している。「一帯一路」イニシアチブの海外進出の過程において、重大な力を発揮している。しかし建設工事全体は依然として荒削りな生産方式であり、モデルチェンジとアップグレードにより高品質発展を実現する必要がある。
人々にとって「中国建造」は不慣れであるが、これは私たちの日常生活の隅々にまで広がっている。例えば高速鉄道は「中国製」の麗しい名刺であるが、これには「中国建造」の功労が不可欠だった。高速鉄道が時速300キロ以上を実現するための前提として、走行中のレールの路盤に対する変形範囲を極めて厳しく制限しなければならない。鉄道敷設において、山にトンネルを掘り、川に橋を架けるが、これらはみな建造の範囲内にある。データによると、中国はすでに米国を抜き、建築資産の規模が世界最大の国になっている。
「中国建造」は人々の生産と生活、国民経済の発展の根本的な保障、重要な支柱だ。しかしわが国の建設工事が依然として荒削りな生産方式であり、モデルチェンジとアップグレードにより高品質発展を実現する必要があることをはっきり認識しなければならない。製品の質と性能、例えば耐用年数や資源消耗などは、先進国と比べ依然として大きな開きがある。また建築物が排出する温室効果ガスは全体の15%を占めている。都市部の建築ゴミはゴミ全体の3−4割を占めており、その資源化利用率は5%に留まる。先進国はすでに90%に達している。
「中国建造」はこれからいかに発展すべきだろうか。トップダウンデザインを強化し、技術的方針について考えなければならない。
住宅・都市農村建設部が中心となり、関連部・委員会と共同で「中国建造」発展計画を共同制定するべきだ。国家レベルでデジタル建造もしくはスマート建造を技術的支柱とし、建築工業化を産業の方針とし、グリーン建造を発展目標とする「中国建造」発展戦略を制定するべきだ。
すでにデジタル化・ネット化・スマート化の時代に入っているが、各業界は新たな科学技術革命のチャンスをつかもうとしている。これは建築業界も例外であってはならない。
未来の「中国建造」は、次のような光景になるだろう。工場内で工業製品と同じように建築部材を作り、現場で「組立」を行う。このように工業化の手段によって生産することで、品質を制御し端材を減らし、さらに現場の各種汚染を最小限に抑えることができる。
建設工事の持続可能な高品質発展の実現は、中国の現代化建設及び一帯一路に力強いサポートを提供する。中国が建造大国から建造強国に移り変わるよう促す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年3月8日