中国市場に進出して以降、米電気自動車メーカーのテスラは何度も値下げしている。最近の値下げは3月1日で、全シリーズの中国販売価格の大幅調整を発表した。うち、モデル3は2万6000~4万4000元、モデルSは1万1300~27万7500元引き下げる。値下げ幅最大となる車種はモデルXP100Dで、34万1000元に達する。テスラの潜在的消費者にとって今回の値下げは良いことだが、一方で多くのオーナーは不満を示している。
テスラオーナーの廖さんは値下げの数日前にテスラの車を購入した。廖さんは、「買った時は95万以上だったのに、突然77万元に下がり、わずか4日で17万4300元も損した」と話した。
オーナーの気持ちを汲み取り、テスラは3月2日、「価格調整前にテスラの車を購入した全消費者はオートパイロット自動運転アシスト機能または完全自動運転機能グレードアップの価格を優遇する」とコメントした。
そのほか、テスラの自信保障計画に基づき、返品期間が納車から1暦日内の商品は、特殊な状況において納車から7暦日内であれば返品できる。
北京市京師弁護士事務所の張新年弁護士は中国新聞社に対し、「自信保障計画の条件を満たしていれば、消費者は返品と返金を主張する権利がある。テスラが約束を履行しない場合、不利な法的判断を負担することになる」と述べた。