シンガポール華字紙『聯合早報』は7日、「中国の働く女性の7割以上が、住宅購入で主導権を握る」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。
新たな報告書によると、中国人女性の住宅購入における発言権が強まっており、中国の働く女性の7割以上が住宅購入で主導権を握っていると考えている。
7日に発表された「2019年働く女性就業安居報告書」によると、働く女性の24.7%が1軒目を自力で購入しており、前年比で12ポイント増加した。都市別に見ると、1級都市ではこの比率がさらに高い。
働く女性の85.9%が、男性側とお金を出し合い住宅を購入しようとしている。財産権について、働く女性の9割弱が自分名義もしくは共有名義にしようとしており、気にしないは10.4%のみとなっている。これは現代の働く女性が努力によりマイホーム購入の夢を叶え、男性側と共に家庭を支える責任を担っているということだ。
住宅購入という「人生の一大事」において、自分の意見が「決定的な力を持つ」とした働く女性は、前年比5ポイント増の70.2%となった。「意見が重視されない」は0.7%のみ。社会の発展に伴い、多くの中国人女性が全面的な平等を求め始めている。自力の住宅購入が、より多くの女性の選択肢になっている。
香港誌『南華早報』は7日、「中国の父系社会の伝統が薄れ、母の姓を受け継ぐ子供が増加」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。
昨年、上海戸籍の新生児10人中1人が母の姓を受け継いだ。これは父系社会の規範を捨てる中国人が増えていることを意味する。上海公安人口管理部門が今週発表した情報によると、昨年上海市で誕生した現地戸籍の9万人余りの新生児のうち、父の姓を受け継いだ比率は91.2%、母の姓は8.8%となった。うち約2.5%は父と母の姓を同時に使用。
専門家によると、このような流れは中国の二人っ子政策と関連している。この現象は中国人女性の社会的地位の向上を反映している。
専門家によると、これは上海が最も早く現代化を実現した中国の都市であることと関連しているかもしれない。上海の女性は経済的な独立性を重視している。中国の封建社会において、女性には自分の姓がなく、父や夫に従っていた。今や現代的な女性は子供に自分の姓を継がせており、まさに革命的な変化と言える。中国メディアが2017年に行った調査によると、2000人余りの回答者のうち、子が母の姓を継ぐことを「受け入れる」は54.7%に達し、反対は23.2%のみだった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月8日