中国映画はどのようなるチャンスと試練に直面しているのか?賈樟柯氏はチャンスについて、中国映画関係者の長年の努力により、映画が大衆文化・娯楽の第一候補になったことを挙げた。試練については、中国映画に対する観客の要求が一層上がり、業界内にも改変が必要な問題が潜んでいると指摘。例えば、昨年は興行収入が6百億元を超えたが、うち60%余りを20-30本のタイトルが生み出した一方、多くのタイトルが市場に認められなかった状況で、中国映画の芸術と制作のレベルには大きな向上の余地があるとしている。
5G時代に、仮想現実や人工知能などの最先端科学技術応用が映画産業や人々の生活にどのような変化をもたらすのか?これについて賈樟柯氏は、5Gが人類の既存の社会生活形態を大きく変え、かつてSF小説でみた生活方法がやがて現実になる可能性があると説明した。専門的にみると、5Gは全く新しいコンテンツの革新をもたらす見通しだ。例えば、没入型体験や仮想現実のコンテンツを一層楽しめるようになるほか、超高微細(4K)映像がモバイルインターネットを通じて一般家庭に送られるようになる。最先端技術と映画が結びつく可能性が高まった。また、映画制作は作業が非常に多いが、5G時代がくると、遠距離の共同作業が可能となり、編集者や音声担当者は作業のために器材を抱えて行き来することなく、わずか数秒のデータ送信で済ますことができるため、作業効率が大幅に上がり、クロスボーダー作業を担う優秀な人材を集めやすくなる。このように、5Gは映画製作のグローバル化を大きく後押しする。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月12日