また、「事故原因については、航空機自体の不具合の可能性は排除できないが、突発的な異常事態に対する不適切な処理などの人的要因が主な原因である可能性もある」と述べた。
中国はボーイング737-8型機を運航停止
ボーイング737-8型機が半年に二度の事故を起こしたことを受け、民航局は国内の航空会社に同型機の運航停止を要請した。民航局は、「2機がいずれも交付まもないボーイング737-8型機で、離陸段階で事故を起こし、一定の相似性がある点を考慮し、危険ゼロ容認・安全リスクの厳格な管理という原則に基づき、中国民航の飛行の安全を確保するため、民航局は国内の航空会社に2019年3月11日18時までにボーイング737-8型機の運行を停止することを要請する」と通達した。
海外の航空会社に関しては、エチオピア航空がボーイング737-8型機の運行を停止したが、全ての航空会社がこのような決定をしたわけではない。
専門家「損失は現段階では計算できない」
民航資源網の統計によると、国内の航空会社はボーイング737-8型機を96機運営している。
報道によると、ボーイング737-8型機を使用する29便が計画通り運休となった。また、「非常準」アップリによると、3月11日、中国の航空会社は355便、航路246本でボーイング737-8型機を運航する予定だったが、うち256便が別の機種に変更され、29便が欠航となった。残りのフライトは未定。
中国民航管理干部学院の鄒建軍教授は、「民航局は3月11日18時までにボーイング737-マックス8型機の運航を停止するよう求めたが、航空券は早くに販売されている。約100機のボーイング737-マックス8型機が全て運航を停止すれば、大手航空会社は調整できる余地があっても、小型の航空会社は調整できない」と述べた。
また鄒建軍氏は、「小型企業がフライト調整できずに欠航するとすれば、現段階では損失を計算できない。市場の流失も招く可能性がある。さらに航路調整などのコストも考慮すると、ボーイング737-マックス8型機の運航停止がもたらす損失は小規模に止まらないだろう」と話した。
損失を誰が担うかについて、鄒建軍氏は「ボーイング側の説明、及び航空会社とボーイングが締結した協定を見る必要がある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月12日