中国証券監督管理委員会(証監会)は近く、適格海外機関投資家(QFII)と人民元適格海外機関投資家(RQFII)の両制度を統合し、市場参入要件の緩和や投資範囲拡大を実施し、外資導入を一段と促す計画だ。
民生銀行研究院の郭暁蓓・研究員はこれについて、「QFII・RQFII両制度の統合と参入条件の緩和・簡素化は、多くの海外機関投資家の中国市場参入の利便性を高める」と指摘した。
「これは多くの海外資金の中国証券市場に対する投資意欲を喚起し、機関投資家の多様化を促進、中国資本市場とプライベート・エクイティに海外機関や富裕層からの投資を呼び込む」。富国基金高級戦略アナリストの陳傑氏は、「QFII・RQFIIの投資範囲が拡大されれば、新三板市場に上場する優良企業に海外からの投資が流入することになり、債券レポ取引の資金利用率向上やリスクと収益の均衡、QFIIの債券投資に関する制度整備につながる」としている。