アボカドの輸入量は1万倍以上
アボカドは美食家たちにとって健康・栄養の代名詞にもなっているが、数年前は甘くなく歯ごたえもないアボカドは人気がなかった。
これは中国のアボカド輸入量の変化にも表れている。2019年の中国のアボカド輸入量はわずか2トンだったが、2017年には3万トン超に増加した。
注目されていなかったアボカドが人気を集めたことについて、海外メディアは、新興の中国の中産階層が健康食品に目を向け、アボカドの熱狂的な消費者になったためだと分析する。
経済が比較的発達した北米、欧州、日本などでアボカドの需要は飽和状態になりつつある中、世界の主要アボカドメーカーは中国市場の潜在力に目をつけた。
メキシコは世界一のアボカド生産国で、世界の約3分の1を生産する。2005年、中国はメキシコ産アボカドの中国進出の扉を開いた。
しかし当時、アボカドは中国でそれほど受け入れられていなかった。その後、チリやペルーなどもアボカドを中国に輸出し、価格が安くなり、その栄養価も認められて人気が出た。
メキシコ経済省の統計によると、2017年のメキシコから中国へのアボカド輸出額は2554万7000ドルで、中国はメキシコの8番目のアボカド輸出国になった。
メキシコ産アボカド生産者・輸出梱包業者協会(APEAM)のラモン・パズ顧問は、「中国市場は非常に速い速度で成長しており、私たちの成長にも巨大な成長が表れている」と述べた。
ラモン・パズ氏は、「中国の需要の大部分が上海、北京、広州など大都市の消費者によるもので、海外旅行で訪れた中国のミレニアル世代も市場の成長を後押しした」と話す。