しかし、ラテンアメリカ産のアボカドが中国に次々と入ったことで、米国のアボカド価格が上昇する可能性もある。
大手アボカドメーカーのMission Produce社のスティーブ・バーナード総裁は、「米国に輸入されるはずだったアボカドがチリ、ペルー、メキシコから中国に輸送され、米国での価格が上昇する可能性がある。中国はよい値をつけ、追加の報酬も得られる」と話した。
タイとマレーシアがドリアン市場を争奪
タイはトロピカルフルーツのドリアンの主要生産地である。タイメディアによると、タイは年間60%以上のドリアンを海外に輸出し、中でも中国などで人気がある。
2018年4月17日、タイ産モントーン種ドリアンが天猫超市(T-mall)に登場し、1分で8万個、計20万キログラム売れ、タイ国民は「中国の美食家はすごい」と驚いた。
タイのソムキット副首相も「私たちにはバナナや多くの農産物、さらに米もある」とPRした。
タイ議会国際貿易委員会のバントン副会長は取材に対し、「中国のバイヤーは買い付け量が多いだけでなく、ドリアンの価格も上げた。果物農家、買付業者、輸出業者が儲かり、中国市場に感謝している」と述べた。
ドリアンが中国で人気を集め、マレーシアも恩恵にあずかりたいと考えている。
2017年、広西チワン族自治区南寧市はマレーシア産ドリアン祭りを行い、約16万5000人がマレーシア産ムサンキンドリアンを味わおうと行列を作った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月21日