外に出ることなく、質の高い医療サービスを受けることは多くの人が抱く夢だ。雲南省昆明市に住む張さんは今回それを体験した。張さんは先日突然、意識障害を起こした。意識障害は、様々な原因が引き起こす脳機能の乱れで、現地の病院が行った検査では正確な診断が出なかった。大事なタイミングで現地の病院の医師はインターネットを通じ、上海にある病院の医師に助けを求めた。動画でつながった上海の病院の医師は、張さんの病歴や検査結果に関する問診を行って診断結果を示し、張さんを危険な状態から安全な状態へと変えた。これについて張さんは、上海の病院と自宅がつながっているようだったと話す。
中国では「インターネット+」に代表される情報消費の持続的な拡大に伴い、こうした事例が増えている。中国インターネット協会の統計によると、2018年の中国の情報消費規模は約5兆元に前年比で11%増え、GDPに占める割合が6%に上がった。情報消費は、中国の経済成長を引っ張る新たなエンジンとなり、内需拡大、就業促進、産業高度化に大きな作用を発揮している。
中国工業情報化部、中国国家発展改革委員会は2018年8月、情報消費の促進を目的に「情報消費拡大・高度化の三年行動計画(2018-2020年)」を発表した。同計画によると、中国は2020年までに情報消費規模6兆元、年間成長率11%以上を目指す。ITによる消費けん引の作用を増強し、関連分野で生産高15兆元の産出を見込む。