多国間貿易体制が衝撃を受けるなか、世界経済はどこに向かおうとしているのだろうか。アジア諸国はいかに対処し、より良い発展を実現すべきだろうか。不確実性に直面した中国は、どのようなプランを打ち出したのだろうか。
ボアオ・アジアフォーラム2019年年次総会は、アジア経済一体化プロセス、アジアの競争力、アジアの金融発展、新興経済体の発展などの問題に関する4つの報告書を発表した。報告書はアジア経済及び地域協力の脈を取り、中国の改革開放がアジア経済にもたらした変化、注入した原動力について分析し、アジア発展のビジョンと未来を展望した。
改革を貫きアジア経済の「安定装置」に
報告書はビジネス・行政効率、インフラ状況、全体的な経済の活力、社会の発展水準、人的資源・革新力という5つの指標をめぐり、37のアジア経済体の総合的な競争力を評価した。中国は6年連続で9位で、うち全体的な経済の活力で首位になった。
「アジア地域全体の競争が増すなか、この順位を維持するのは容易なことではなかった」中国国際経済交流センター米欧研究所の張煥波副所長によると、中国は上述した5つの指標のいずれにおいても前進が見られた。
世界の経済成長の不確実性に直面した中国は開放拡大を貫き、一連の措置により貿易自由化と経済グローバル化を断固支持している。「開放のボーナス」はアジア諸国を含む世界経済に恵をもたらしている。
報告書によると、中国は投資参入、投資促進及び円滑化などの措置を次々と打ち出している。また国際経済交流にとって史上初の輸入をテーマとした国家クラスのイベント、中国国際輸入博覧会を開催し、開放拡大の姿勢をアピールした。