ボアオ・アジアフォーラム2019年年次総会は中国の新たな段階の対外開放に向けた多くのシグナルを発信した。今後はより多くの分野で外資への開放が進み、なかでもサービス業が先行して開放される見通しだ。金融・養老・医療・教育・文化観光・新興産業などの重点分野で外資導入に向けた詳細な実施方案が策定中だ。
参加者は、「中国の全方位的な対外開放の青写真はすでに完成し、早急に実行に移されようとしている。多くの具体的措置が実施されるのに伴い、中国の対外開放による成果が明らかになるだろう。また、多くの外資系企業も中国市場の見通しを一段と楽観視するようになり、新たな投資戦略を練っているところだ」との見方を示した。
中国の新たな段階の対外開放の過程のなかで、多くの分野が外資への開放を拡大することになる。なかでも、金融・養老・医療などのサービス業が先陣を切る見通しだ。
「中国の新たな段階の対外開放で最も重要なのはサービス業の開放だ。中国経済が工業化の中後期に入れば、サービス業の発展が重要となる。一方で、サービス業は民生問題でもあり、サービス業の開放を通じて改革を促すことで、中国経済の発展がさらに高いステップに進むことになる」と、中銀国際研究公司の曹遠征董事長は語った。