中国物流購買聯合会は23日、2018年の物流運行データを発表した。昨年は、中国の物流が全体的に安定運行され、物流の需要が適度な伸びを保ち、需要構造の合理化が続いた。
データによると、2018年の全国社会物流総額は283兆1千億元で、不変価格ベースで前年比6.4%増と、伸び率が前年に比べ0.2ポイント低下し、運輸部門の効率は大幅に改善した。通年の社会物流総費用は9.8%増の13兆3億元で、伸び率が前年に比べ0.7ポイント上昇。物流業総収入は14.5%増の10兆1億元と、伸び率が前年を3ポイント上回った。
中国物流購買聯合会会長の何黎明氏は、2018年に物流の需要構造が合理化されたと分析する。ハイテクや装備製造業などの新たな原動力が増強され、交通輸送製造業、電器機械製造業、電子通信技術製造業の物流需要はそれぞれ通年で13.8%増、10.1%増、10.5%増となった。消費と民生分野の物流需要は、物流全体の需要を拡大する大きな原動力となり、通年の機関・個人の物品物流総額は前年比22.8%増で、伸び率が社会物流総額を16.4ポイント上回った。オンライン取引では、電子商取引消費の急成長に引っ張られ、全国宅配業務量が507億1千件に26.6%増えた。
物流の運行効率をみると、経済構造の調整や運輸供給の市場化、政府機構の簡素化と地方政府への権限委譲の持続的な実施に伴い、物流のコスト引き下げと効率向上で初歩的な効果が上げり、運輸コストが大きく下がった。2018年の社会物流総費用の対GDP比は14.8%で、うち運輸費用の対GDP比は7.7%と、前年に比べ0.3ポイント低下した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月31日