中国の国有企業改革は現在、改革の乗数効果が最も大きい段階に入っている。今年の「政府活動報告」に「重点分野の改革を深化し、市場メカニズムの整備を加速する」方針が示されたことで、「国有資産・国有企業改革の加速」は最も重要な任務に位置づけられ、明確な要求が打ち出された。
「国有企業の改革任務は非常に困難だが、とても重要だ」。国務院国有資産監督管理委員会(国資委)主任の肖亜慶氏は、年内に「政府活動報告」で打ち出された各種の指示と要求を実行する方針を示した。2019年は、国有企業改革の難題に取り組むことになる。重点任務には、国有資本授権経営体制の改革と資本管理への転換の加速、国有資本投資運営公司の試験推進、混合所有制改革と株主資本の多様化、董事会の設立推進と経営者任期制の契約化が含まれ、複数の措置を同時に実施することでポジティブインセンティブを強化する。
「政府活動報告」は、国有資産監督管理の強化・改善で、国有資本投資・運営公司の改革試験を進め、国有資産価値の保全向上を促進することを求めている。