4月10日、エチオピア航空のボーイング737マックスの事故から1カ月が経過した。事故調査が行われているこの1カ月で、米航空機メーカーのボーイングの時価総額は302億2000万ドル減少した。この規模は東方航空と南方航空のA株市場での時価総額の合計に相当する。3月10日の取引終了後の2社の時価総額の合計は2035億元。
1カ月が経過したが、エチオピアの調査員は事故調査結果をまだ公表しておらず、ボーイング737マックス8の失速防止装置(MCAS)をめぐる議論が続いている。
ボーイングが明かした交付状況によると、3月に737マックスの注文はなかった。注文ゼロは2012年5月以来となる。それだけでなく、ボーイングは株主に集団訴訟も起こされた。
第1四半期の737マックスの交付量は大幅減
ボーイングは中国時間3月9日晩、737マックスが世界範囲で運航停止となったことから、同社の今年第1四半期の同型機の交付量は前年同期比で激減したと発表した。第1四半期の737マックスの交付量は昨年の132機から89機に32.6%減少し、ボーイング機の注文数も昨年の180機から95機に47.2%減少した。しかも、3カ月にわたり737MAXの注文がない。
そのほか、ボーイングの3月の737マックス交付量11機で、1月と2月の合計に及ばない。業界アナリストは、ボーイングは今年約750機を交付し、賠償金や航空会社の支払い延期など20~30億ドルの財務に影響すると予想する。