中国税関は12日、今年第1四半期の貿易に関するデータを発表した。貿易総額は前年同期比3.7%増の7兆100億元で、うち輸出は同6.7%増の3兆7700億元、輸入は同0.3%増の3兆2400億元だった。
具体的に見れば、中国の第1四半期の貿易には「安定の中に質の向上」という特徴が出現していた。主立つ3点は、以下の通りだ。
まず、貿易パートナーがさらに多元化しつつある。例えば、中国と米国の貿易総額は11%減少したが、中国とEUの貿易は11.5%増、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)では8.1%増、日本などその他の主要な貿易相手とは3.2%増と、貿易額はそれぞれ伸びた。特に「一帯一路」の沿線国家との輸出入は7.8%伸びた。この成長は貿易全体の伸びを4.1ポイント上回り、「一帯一路」の沿線国家との貿易額の割合は貿易総額の28.6%を占めるに至った。このことは、「一帯一路」の沿線国家との貿易協力が、中国の貿易を発展させる新たな動力になりつつあることを示している。
次に、輸出入される商品の構造が、さらに改善されていることだ。輸出については付加価値が比較的高い機械電力関連と装備製造品の輸出が好調さを保っており、機械電力関連では第1四半期での伸びが5.4%だった。輸入については、消費品が10.5%、医療計器・機器が10.8%の伸びだった。