第3点としては、貿易の成長の原動力がさらに力強さを増していることがある。いわゆる加工貿易ではなく、貿易相手国を最終消費地とする「一般貿易」の輸出入が前年同期比で1.3ポイント上昇して貿易総額の成長に対する貢献度が94.5%に達したことに始まり、民間企業による輸出入額が9.9%成長したことまでが、中国の貿易成長をけん引する主要な力になった。中国市場という内部から来た動力が、貿易を発展させる強大な支えになっている。
これらのデータは、中国経済が一定の強靭さを持っており、外部からの貿易摩擦ショックという試練をしっかりと受け止め、さらに危機をチャンスに変える能力を持っていることを示している。中国は世界第2の経済体であり、国際貿易が不確実性に満ちている情勢いるにもかかわらず、その貿易は依然として安定した成長を維持している。このことは間違いなく全世界に向けて、貿易の前途への信頼を奮い起こさせるシグナルを発信している。間もなく第2回「一帯一路」国際協力サミットが北京で開催され、年末には中国国際輸入博覧会が開催される。これらは全世界の貿易の発展のために、さらに大きなチャンスを創造する。そして中国は今後とも、全世界の貿易にとっての「安定装置」でありつづける。
「中国国際放送局日本語版」2019年4月13日