投資と生産能力の協力も深化している。今年3月末に、山東玲瓏輪胎欧州工場の着工式典がセルビアのズレニャニンで行われた。プロジェクトの投資総額は10億米ドル、工場の敷地面積は約40万平方メートルで、1200人の雇用を創出する見通し。
セルビア国際政治経済研究所のKatarina Zakic研究員は、「近年、中国企業のセルビアでの投資は、インフラ・エネルギー・冶金などの産業を中心に顕著に増えている。双方の協力が深まるのに伴い、IT・農業などの分野でも協力強化が可能になる」と語る。
中国と中東欧諸国はまた、新業態・新モデルの協力強化と貿易の新たな成長分野育成に注力している。今年2月に、初の中国・中東欧国家電子商取引展示センターがブルガリア第2の都市プロヴディフで開設された。同センターは農産物などを中心に、ブルガリアと他の中東欧諸国の創業者にECプラットフォームを通じて商品取引を行うよう奨励している。
ボスニア・ヘルツェゴビナのAxelyos社のCEOであるBoris Todorovic氏は、「中国と中東欧諸国の経済貿易協力の発展に伴い、多くの中東欧諸国の中小企業が中国市場の開拓を希望し、中国市場で協力パートナーを探している」とし、今回の「16+1」中小企業越境マッチング会に参加する目的は中国市場への進出だとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年4月15日