これまでに複数の銀行幹部が決算発表会で、民営企業と小企業・零細企業を支える具体的な目標を明らかにしている。2019年は、中国農業銀行が民営企業向け貸出を新たに1320億元増やす計画で、中国工商銀行が小企業・零細企業向け貸出を1000億元以上拡大する目標を立て、中国銀行が新規の民営企業向け貸出割合を公的貸出の3分の1以上とすることを目指す。
専門家は、資金を増やすと同時に、民営企業と小企業・零細企業に実際の流動性を注入する必要があるとの見方を示す。有効な職務履行・免責と失敗許容のメカニズムを確立すれば、末端機関と銀行員の小企業・零細企業向けサービスに対する懸念と圧力を打ち消し、貸出を拒絶したり恐れる状況を貸出を検討し積極的に行う状況へ変えると説明した。同時に、銀行の信用貸出比率を上げることで、抵当担保に対する過度の依存度が下がることにも注意が必要としている。
会議では、小企業・零細企業向け融資コストを引き下げるため、企業の抵当登記や資産評価、つなぎ融資などの付帯費用を規範化し、企業融資の不合理・規定違反となる費用徴収に対する専門的な調査を行い、企業の負担軽減を図る方針も打ち出された。
また、公的融資担保を通じて企業の融資費用を引き下げる必要性が指摘された。中央財政から引き続き資金を配分し、小企業・零細企業向け融資担保のコスト引き下げ・補助政策を実施する。国家融資担保基金は年間で小企業・零細企業向け担保貸付2千億元、件数にして10万件以上を支える。各地方政府は、1件当たり担保金額500万元以下となる小企業・零細企業向け融資の担保費用率を1%以下に、500万元以上の担保費用率を1.5%以下に抑える目標の早期達成を目指す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年4月18日