中金マクロレポートは、成長期待の安定と政策ポートフォリオが「通貨安定+財政緩和」に転換し、今年下半期の人民元レートの動きを支えるとの見方を示した。中国の反循環政策調整の重心は、減税・費用引き下げを中心とする「財政緩和」に移り、通貨政策は相対的に安定が保たれると予想。今年の大規模な減税・費用引き下げ措置が、第2四半期に消費を大きく伸ばし、今年下半期の企業利益を押し上げる可能性を指摘した。これらを踏まえ、短期的と思われる変動を乗り越えれば、人民元レートは、内需改善によって一層強く支えられる上、政策ポートフォリオの切換えも為替レートの上昇トレンドにつながるとみている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月10日