電力使用量は、経済の「バロメーター」とみなされている。今年入って中国の主要経済指標が安定しつつ上向き、特に新型産業の発展加速と個人消費の盛り上がりが、企業による電力使用量の持続的な拡大をもたらした。
中国国家エネルギー局の統計によると、2019年4月の社会電力使用量は前年同期比5.8%増の5534億kWだった。なかでも、新エネルギー自動車、太陽光発電部品製造、インターネットデータサービスなどの電力使用の伸び率が50%を超え、中国経済は新たな成長エネルギーが拡大し続け、新消費が勢いよく発展する良好な状況となっている。
「4月の全国発電量は伸び率が上がり、西南地区や中南地区の発電量、他地域からの電量導入量の伸び率が全国平均を上回った」。国家発展改革委員会が先ごろ開催したマクロ経済運営状況記者会見で、報道官の孟瑋氏は、会見のなかで使用電力統計を用いて経済の活発さについて説明した。
中国電力企業聯合会(中電聯)の統計によると、地域別で、2019年1-4月の西蔵(チベット)、内蒙古(内モンゴル)、広西、湖北、安徽、海南、新疆の全社会電力使用量は伸び率がいずれも10%を超えた。