過去の文書は不発
匿名のレアアース研究専門家は、環球時報の記者に「米国は2011年と13年に関連文書を発表し、国内レアアース産業の刺激を試みた。その内容は今回の文書と大差ない。米当局はレアアースを含む重要資源にサプライチェーンのリスクが存在すると判断するたび、似たような文書を発表する。しかしこれらの計画は最終的に効果を発揮していない。米国のレアアースが中国からの輸入に過度に依存するという局面には、少しも改善が見られない」と話した。
米商務省が緊急で文書を発表するなか、国家発展改革委員会は今月4、5日にレアアース業界の専門家と企業による座談会を2回開いた。業界内の専門家は席上、レアアース業界の全面的な監督管理及び輸出管理を強化し、レアアース輸出全フロー追跡・審査メカニズムを構築するよう提案した。企業は知的財産権の保護を強化し、中国の中核技術の外部流出を防止するよう提案した。
上述した専門家は「中国はレアアース生産の体制を整えており、採鉱・選鉱・冶金・分離などの高い技術力を持つ。また生産効率が極めて高いことで、そのコストに世界的な競争力が備わっている。米国の政策と市場の行為の間には溝がある。新たな戦略を打ち出しても、米国のレアアースは短期的に輸入依存をやめられない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年6月5日