党中央、国務院はここ数年、消費高度化の取り組みを重視し、介護、医療、情報消費などの分野でたびたび消費拡大の措置を講じた。中央経済工作会議では、今年の重点任務の一つに強大な国内市場の形成促進が挙げられ、引き続き供給側から動きを起こして消費高度化を進める方針が強調された。今年の「政府活動報告」でも、消費の安定成長を図るため、複数の措置で国民の所得を向上し、消費能力を増強する方針が示されている。
常興華氏の見方によると、供給側から消費の余地を切り開くカギは、製品とサービス供給の質向上で、特に中国経済がハイクオリティな発展という新たな段階に向かうなか、「量の不足」に代わって「質の不足」を補うことが供給側構造改革の主な方向性と注力ポイントになる。
中国は昨年以降、ミドル・ハイエンドとコンビニエント消費がブレークスルーし、グリーン消費が促進されたほか、消費媒体の高度化が加速し、消費環境の規範化が進んだ。一方、一部の地域では消費の不均衡と成長エネルギー不足などの問題がみられる。今後は、消費高度化をどのように効率的に進めるのか?