日本は90年代にバブル経済が崩壊して長い停滞期に入った。日本経済の低迷には内部要因があるにもかかわらず、米国の日本たたきや制裁も軽視できない外部の変数であることは明らかだ。日米貿易摩擦は長引き、今だに貿易赤字問題は両国の足を引っぱる構造的問題であり続けている。80年代の貿易摩擦は日本にとって「過去の失敗による後世への教訓」であると同時に、「現在進行形の問題」でもあるといえる。
こうしてみると、中米両国間の貿易摩擦は持久戦になることは確実だ。80年代の貿易摩擦は鏡であり、当時の米国の覇権主義的な横暴さを映し出すと同時に、追随者として米国の言うことを何でも聞いていた日本の姿も映し出す。それから30数年が経ったが、米国は今も当時のように横暴に振舞っているが、日本は大国への野心を抱いて米国に追随することをとっくにやめている。
中国にとっては、米国の貿易戦争における常套手段や傲慢な態度は忘れてはいけないだけでなく、警戒し警告とするべきものだ。米国が経済貿易政策で日本に圧力をかけるにしろ、日本が積極的または消極的に応対するにしろ、30年後の中国にとって重要な意義をもっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年6月20日