「ネット予約ゴミ回収業者」、生き残りは可能か?

「ネット予約ゴミ回収業者」、生き残りは可能か?。

タグ:ネット予約ゴミ回収業者

発信時間:2019-06-24 14:20:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 上海市で厳しいゴミ分別が始まると、「ネット予約ゴミ回収業者」という新しい職業が誕生した。業者によると、真面目に働けば月収は1万元以上になるという。


 「ネット予約ゴミ回収業者」とはその名の通り、利用者からネットで予約を受け自宅を訪問し回収する業者、もしくは決められた時間や場所で回収を行う業者のことだ。


 厳しいゴミ分類政策が施行されているが、市民は短期間内に習慣づけることができず、このような業者を利用しようとする。


 また決められた時間帯にゴミ箱が設置されるが、多くの市民が仕事の都合上その時間どおりに捨てることができないため、誰かに手伝ってもらう必要がある。このゴミ回収は家事の市場化であり、家事サービスの一種だ。


 しかし長期的に見ると、この市場が長く続くとは限らない。ゴミ分別の実施は知識普及と教育、それから習慣づけのプロセスだ。一定時間後、家庭内でこまめに分別することが自然な流れになる。


 団地内の廃品回収業者は、中国の既存の市場化した、比較的効率的なゴミ処理システムの「最後の1キロ」だ。彼らはオート三輪や自転車しか持たず、リサイクル可能なゴミを20−30キロ離れた処理場に運ぶことができない。彼らはまず市街地内の集中エリア(購入者の所)に送り、さらにこれを集めてから大型トラックで郊外の処理場に送るしかない。


 そのため市政管理、清潔・衛生の面を見ると、これらの市街地内のリサイクルゴミステーションを撤去すれば、団地内のゴミ購入者はこれを売る場所を失い、自ずと消滅する。自宅訪問のゴミ回収はこの形式が変わっただけだ。


 これは本質的に、中国のゴミ回収業界の変遷と言える。このプロセスの中で生まれる新たな職業がいつまで生き残るかについては、今後の動きを静観する必要がある。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月24日

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