しかし世界は単に体格や気力で勝負する格闘技の場ではない。ゼロサムゲームや一国主義は理解を得られず、有利な立場にも立てない。しかし米国の一部の人間は極端な利己主義を盲目的に信じ、規則を踏みにじり、世界のガバナンス体系を破壊している。このようなわがままな行為に世界からは憂慮と非難の声が上がっている。一国主義は時代遅れで、米国はグローバルガバナンスに参画するという道義的な高みから転げ落ち、聖書に登場する山の上の町ではなくなった。
国際システムのルールの必要性は強まるばかりだ。世界では多くの問題がひっきりなしに起こっている。気候変動・ネットワークセキュリティ・難民危機など、前例のない脅威が蔓延し、一国主義や保護主義が高まっている。どの国も自分だけの力でこの問題を解決するのは不可能だ。この試練に効果的に対処するには各国が制度規則の枠組み内で協力するしかない。どの国も同じ地球村の中で暮らしており、誰かの灯を吹き消せば自分の髭を焼くことになる。米国の一国主義政策は世界にショックを与え、人々の不安は強まるばかりだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月24日