人類は化石エネルギーへの依存を最大どれくらい減らせるのか。15日間で、中国は実際の行動で世界に答えを示した。
6月9日0時から23日24時までの15日、360時間かけて、クリーンエネルギーのみで電力を供給する「グリーン電力15日」行動が高原の青海省で行われた。
3本の川の水源、中華水塔である青海省はクリーンエネルギーのみによる電力供給の世界記録を更新した。
「グリーン電力7日」から「グリーン電力9日」、「グリーン電力15日」までを見ると、近い将来、「グリーン電力」は全世界を明るく照らし、エネルギー生産方式と消費革命を徹底的に変えると予想できる。
「グリーン電力」とは
都市電力で最もよくあるのは火力発電である。これは石炭などの燃料を燃やして加熱し水を循環させ、生成された水蒸気で発電機を動かして電力を生産するというもの。また、水力発電は川の水の落差を利用して発電機を動かす。原子力発電は原子エネルギーで発電する。
しかし、現在最も使用されている火力発電には環境面の問題が多くある。火力発電は主に石炭で発電し、石炭燃焼は大気汚染につながり、温室効果ガスを増やし、生態の発展に取り返しのつかない損失をもたらす。
クリーンエネルギーのみでの電力供給は、すべての電力を水、太陽エネルギー、風力発電で発生したクリーンエネルギーでまかない、電力使用の排出ゼロを実現することを意味する。このような排出ゼロの地球に優しい発電方式を「グリーン電力」と呼ぶ。
2017年以降、青海省は3年連続で完全クリーンエネルギー電力供給を実践し、電力供給時間の新記録を塗り替えてきた。「グリーン電力7日」から「グリーン電力9日」、「グリーン電力15日」まで、数字が増えただけでなく、完全クリーンエネルギー電力供給を推進し、政府と企業が連携して揺るぎない決意を持って革新・模索していることがうかがえる。
2018年と比べて、今年の発電規模は拡大した。全省の電源設備容量は2926万キロワットに達した。うち、新エネルギーは1341万キロワットで9%増加、全体に占める比率は46%に達し、青海省最大の電源となっている。
青海省とは