中国工業情報化部(工信部)を最近取材した記者によると、中国の非鉄金属業況が全体的に安定し、収益の減少幅が縮小しており、業界の信頼感が小幅に上向いた。
生産量をみると、全体的に生産は安定している。2019年1-5月の非鉄金属10種の生産量は前年同期比4%増の2341万トンだった。うち銅材は11.7%増の685万トン、アルミニウム材は6.5%増の2198万トンで、それぞれ伸び率が2ポイント拡大、4.8ポイント拡大となった。
利益をみると、利益の減少率が縮小した。今年1-5月の非鉄金属業界の利益は前年同期比5.5%減の607億4千万元だったが、減少率は第1四半期に比べ8.1ポイント縮小。うち、電解アルミニウム業では、市場競争力を持たない生産能力の廃止によって需給の矛盾が緩和され、生産コストが前年同期に比べ低下した。アルミニウム製錬業界は第1四半期に8億3千万元の損失を計上したが、1-5月は67億5千万元の黒字に転じ、利益が前年同期に比べ79.5%増加した。加工業の利益は8.9%増の236億9千万元。また、非鉄金属協会がまとめた信頼感指数は、2四半期連続で回復し、2018年第4四半期を1.7ポイント上回る50.3に達した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年7月8日