世界銀行はこのほど、中国の高速鉄道発展に関する報告書を発表した。報告書は、長期計画及び設計標準化がその成功の鍵であり、中国の高速鉄道の発展経験は他国の参考になるとした。
世銀の報告書によると、中国の高速鉄道営業距離はすでに2万9000キロを超えており、世界各国の合計をはるかに上回っている。
報告書は、発展の鍵となったのは長期的かつ全面的な計画の策定で、これが高速鉄道システムの発展に明確な枠組みを与えたとした。
中国の高速鉄道はどのような価格設定とサービスにより、多くの乗客を集め財務・経済面の実行可能性を維持しているのだろうか。
世銀の報告書によると、中国の高速鉄道は自動車や航空機と比べ、1200キロの移動範囲内であれば競争力を持つ。その乗車料金は他国の4分の1で、そのため各所得層の乗客を集めている。乗客数は1年で延べ17億人を超える。
コスト抑制の重要な要素は、設計と手順の標準化だ。中国の高速鉄道網の建設コストは1キロあたり平均1700−2100万ドルで、他国の約3分の2となっている。
また中国の高速鉄道網の投資収益率は8%で、中国及び大多数の国における長期・大型インフラ投資プロジェクトを大きく上回っているという計算もある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年7月9日