支付宝や「微信支付(ウィーチャットペイ)」など中国のモバイル決済ツールとの提携を通じて、ePassiは市場シェアを急速に拡大している。現在、フィンランドでのサービス提供先は3万社に上り、シェアは30%を超える。
ただ、ePassiは、欧州のモバイル決済プラットフォームシステムが分裂する現状に成長を抑えられている。ベルカラ氏は、消費者がクロスボーダーでの素早い決済を求めているが、各国の銀行と金融システムが独立して閉鎖的なため、欧州各国に複数あるモバイル決済システムがつながっていないと指摘。業界全体が、欧州全域でのモバイル決済市場の確立を望んていると話した。
また、欧州のモバイル決済プラットフォームは、資源の統合度でも中国の同業他社に後れを取っている。前ノキア携帯電話端末部門幹部で、ePassi次期CEOのパッカー・ランタラ氏は、中国の主流モバイル決済ソフトが、タイムリーな通信機能や決済機能に加え、資産運用機能を備えているとの見方を示し、こうした機能の集積が欧州のソフトには無いとしている。