中国商務部から得た情報によると、中国の自由貿易試験区試行改革が推進されるようになって約6年が経過、自由貿易試験区での202項目の制度革新の成果が水平展開されるようになり、2019年上半期は12の自由貿易試験区での実質外資利用額は前年同期比20.1%増の694億7千万元、全国に占める比率は14.5%に上った。
2013年に上海自由貿易試験区が設立されてから、中国では「1+3+7+1」合計12カ所の自由貿易試験区が設立され、東西南北中部をカバーする改革開放イノベーションの新たな構図が形成された。
商務部外資司副司長の袁園氏は特別記者会見で、「約6年にわたり、国務院の指示で集中的に水平展開された自由貿易試験区の改革試行事例は合計で5回、106項目に上る。国務院自由貿易試験区部門間合同会議弁公室がまとめて発表した『最良実践事例』は3回、43件に上る。各部門が独自に展開する改革試行経験は53項目に上る」と説明した。
袁園氏は、「自由貿易試験区第3弾31件の『最良実践事例』が7月23日に発表されたが、いずれも投資の自由化と利便性向上、金融の実体経済への寄与、事中事後監督管理の強化などに関わり、これらの事例は制度的な革新性が強く、市場主体からの反響が良好、系統的なシステム設計の特長が際立っている」と指摘。