「米国は、公平とたびたび口にするが、実際には、発展途上国の位置づけを維持すれば公平な貿易が実現する。米国は、加盟国である発展途上国の発展水準を一方的に誇張し、ほとんどの発展途上国から何度も反対されてきた」。華春莹氏は、国連貿易開発会議(UNCTAD)の最新レポートをもとに、発展には多次元の概念があり、現在の発展途上国分類が妥当であるとの見解を紹介した。
また、世界最大の発展途上国として中国が発展途上国の位置づけを堅持するのは、国際的な責任を回避するためでなく、発展途上国の基本的権利を主張し、国際的な正義を守るためと説明。中国が、WTO交渉のなかで、引き続き自身の能力と発展水準に相応しい貢献を果たし、他の発展途上国の共同発展をこれまで通り後押しすることで、多国間貿易メカニズムの維持と正しい方向へのWTO改革の推進を後押ししたいと話した。
「皆さんの感じ方も私と同じだと思うが、WTOによる発展途上国の位置づけに関する今回の言動は、米国のわがままさと傲慢さ、私利私欲をむさぼろうとする姿勢をさらけ出した。このやり方は、『世界第一の大国』に相応しくない。米国の一部の人たちには深く反省してほしい」と強調している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年7月30日