中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は5日、人民元為替レートの変動について、「中国は責任ある大国として、市場で決定される為替相場制度を堅持する。通貨安競争を行わず、為替レートを競争目的に使用せず、また為替レートを貿易紛争など外部の動乱に対応する手段とすることもない」とコメントした。
人民銀と国家外貨管理局は外貨管理政策の安定性と連続性を維持し、企業や個人など市場主体の合理的かつ合法的な外貨使用の需要を保障する。外貨分野の改革開放を深化させ、越境貿易および投資の自由化・円滑化の水準をさらに高め、実体経済の発展と国家の全面的な開放の新たな枠組み作りに寄与する。
また、「中国経済のファンダメンタルズから見ても、市場の需給バランスから見ても、現在の人民元レートは適切な水準だ。このところ外部の不確実要素の影響を受け人民元レートがやや変動しているが、私は人民元が強い通貨であり続けることに自信を持っている」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月7日