8月の初日、重慶市の袁家崗に住む龔洪平さんは客の車の年次審査を代行した。
午前8時、龔洪平さんは顧客の家に車を取りに行き、9時半頃に南岸区七公里点検場に到着し、11時頃に点検を終えてオーナーに返した。この1件で龔洪平さんは300元稼いだ。
重慶市で、龔洪平さんのような人は特殊な職業に属する。特殊とは、専門的な職業でなく、決まった職業名もなく、仕事内容が状況によって決まるというものである。代理購入、書類の代行配達、順番待ち代行、医師探しと薬の購入などがある。それだけでなく、彼らはトレーニングの代行、食事、ウインドーショッピング、買い物などの同伴もし、お金を使うどころか収入を得ることができる。
龔洪平さんは、「使い走りのサービス人と言われる。彼らは重慶の使い走りのサービスチームで、最初は自分1人だったが、今は十数人に増えた」と話す。
「代行経済」が生活に浸透
実は、人の代わりに何かをして報酬を得るというのは新鮮なことではない。よく知られているのがe代駕(運転代行)である。友人と酒を飲んだ後、ここで運転代行者を探し、自分と車を無事に家に送り届けてもらう。設立して約10年になるe代駕は全国数百年に数十万人のドライバーを保有し、ピーク時の注文件数は12万件に達する。
特に最近は便利なモバイル通信技術があり、「代行経済」はより専門的かつ地域に合った形で生活のあらゆる部分に浸透している。
重慶大学城にある某大学の3年生の劉さんは代行サービスのアプリを制作し、必要な同級生がアプリでメッセージを送る。宅配物を取りに行く、校門に出前を取りに行く、事務室に宿題を提出しに行くなどの代行サービスがあり、1件あたり5~10元で、オンラインで取引する。劉さんは、「サイトは20%のサービス料を徴収し、1カ月で1000元の利益がある」と述べた。
劉さんはコンピュータ専攻で、サイト、グループチャット、メッセージ発信を通して「業者クライアント」「スタッフ」を探し、協議や宣伝を通して利益を得て運営している。彼は、これは自分にとっての起業のトレーニングだと考え、利益にそれほどこだわっていない。