台湾メディアによると、米国産大豆に対する中国の需要が大きく減退し、米国の大豆農家は新たな市場を探さざるを得なくなっている。
台湾の『経済日報』は8月8日、米国大豆輸出協会CEOのジム・サルトル氏が、今年末までに米国から中国へ輸出する大豆の量が約66%減少するとの見方を示し、「今年の対中輸出量はここ数年の3分の1に大きく落ち込むだろう」と話したと伝えた。
報道によると、中国は米国にとって最大の大豆市場で、米国が輸出する大豆の6割は中国へと運ばれる。ジム・サルトル氏は、中国向け輸出の急減に対応するため、米国の大豆農家が代替市場を探さなければならず、米国の大豆在庫のうち半分が欧州、東南アジア、エジプト、バングラデシュ、パキスタンなどの新興市場に輸出されたとしている。
ジム・サルトル氏は、米国から中国に輸出できない大豆を受け入れるバイヤーを探しているが、みつかることはないだろうと話す。米国農務省の試算によると、8月31日に迎える販売年度末の時点で、米国の大豆在庫は過去最高に上る見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月12日