「顧客の信頼を得るために、国産ブランド企業は倍の努力をし、自主イノベーションを強化し続け、品質とサービスの良好な口コミを獲得しなければいけない」と周俊良氏。年間売上高の3%前後を占める研究開発費、3500人以上いる従業員の約10分の1を占める研究開発チームなど、研究開発への投入が功を奏し、西奥エレベーターは技術難関を突破し、複数の高速鉄道関連プロジェクトを落札し、国内エレベーター業界で市場シェアトップの国産ブランドになった。
国内市場の開拓にはまだ幅広い余地がある
おしゃれなデザインで実用的な某スチームオーブンは、発売から半年で市場シェアは20%に達し、売上高は1億元を突破した。このような成績に、杭州老板電器股フェン有限公司の葉丹芃COOは「驚いた」と率直に述べた。
葉丹芃氏は、「ユーザーと市場の開拓において、国内市場の発掘可能な潜在力は依然として大きい。消費グレードアップの流れと経済・社会の発展に伴い、国内消費レベルは向上しているが、ブランドは各クラスの市場をカバーしきれないため、企業はブランドと目標市場に基づき、ターゲットに合わせて商品を開発する必要がある」と話した。
取材で、多くの企業が一部の分野、特にハイエンド製造業において、中国ブランドと国外のライバルにはまだ大きな差があるとの見解を示した。管敏宏氏は、「商品の品質とサービスの向上に取り組むには、優れたブランドがあることが前提で、国内企業が質の高い発展に向かうきっかけでもある」と述べた。
現在の工場から少し離れた場所に、昨年3月に定礎した投資総額10億元に上る西奥スマートエレベーター工場の原形ができあがった。新工場の完成後、西奥の年間生産量は10万台に達し、世界規模のエレベーターメーカーになる見通し。
周俊良氏は、「市場体系の改善と競争が進む中、企業は国内市場に目を向け続ける必要がある。市場の巨大な潜在力だけでなく、各級政府の企業への支援、および社会の国産ブランドへの信頼は私たちの原動力になる。国産ブランドの確立は任務が重く遠い道だが、努力し続ける」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年8月17日