日本経済新聞によると、14日朝に米国債10年物の利回りは一時1.57%と約3年ぶりの低水準となり、米2年債(1.63%)と逆転した。8月に入って米国債に資金が向かい、10年債利回りが低下している。
国債利回りは通常、満期までの期間が長い方が金利は高くなる。将来の経済成長への期待や財政リスクが加味されるためだ。3カ月物の米国債利回りと10年債はすでに逆転していたが、より景気との関連が強いとされる2年債と10年債も逆イールドになった。2000年や07年も同様の現象が起き、米国は後に景気後退となった
14日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が今年最大の下げ幅を記録した。米国債10年物の利回りが12年ぶりに2年債を下回り、米国の景気後退懸念が高まった。ドイツがマイナス成長に陥ったことで売りが広がり、株価は全面安となった。
UBSの統計では、1960年以降、2年債の利回りが10年債を上回り逆イールドが発生してから、平均21カ月(1年9カ月)後に景気後退局面に入っているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月19日