中国の生活ごみには「3高1低」という特徴がある。つまり、水分・不純物・有機物の含有量が高い物と、熱量が低い物である。中国人の飲食習慣の関係で、生ごみはごみの50~60%を占め、このような湿ったごみは水分が多く熱量が低く、20%~25%の水分を蒸発させるのに5~7日かかり、その後にようやく焼却に適した条件を満たす。
中国の生ごみの特徴に合わせ、一部の企業は模索を続けている。朗坤環境集団が投資、建設、運営する広州東部バイオマス総合処理場もその1つである。
工場の担当者によると、同社は主に飲食店のごみや生ごみなどを処理し、前処理+連合嫌気性消化+総合利用の工程を踏む。広州市中心6区の契約処理量は、飲食店のごみ400トン、生ごみ600トンで、そのほかに各種のバイオマス廃棄物が2040トンあり、世界最大の都市有機ごみ処理場である。
生ごみの不純物が多く成分が複雑という問題の解決法について担当者は以下のように紹介した。生ごみが運搬されると、まず不純物除去を行う。これは生ごみ処理の最も困難な過程である。同社が採用するのは、高圧圧搾選別で、生ごみを湿った部分(有機質)と乾いた部分(不純物)に分けるという方法である。