2019世界ロボット大会が閉幕し、天津大学から参加した魏斯文さんはマカオ大学・香港大学合同チームが開発したアルゴリズムを使い、脳波を通じた691.55 bit/minの理想的な情報転送速度(ITR)を実現した。この情報転送速度は正確率100%の状況において、0.413秒で1つのアルファベットを入力する速度に相当する(1つあたり4.76 bit/minで計算、アルファベットとスペースの合計は27個)。
大会には約30万人が見物に訪れ、24日のロボット大会は週末のピークとなり、1日の来場者数は最多の8万3200人に達した。参加企業の収穫も多く、期間中に約100億元の契約が締結された。
工業情報化部の王志軍副部長は、世界ロボット大会は世界のロボット分野で最も名声のある総合的祭典になったと話した。今年の大会は世界工学団体連盟(WFEO)ロボット・オートメーション学会など22の国際機関が支援し、国内外から300人以上の業界トップクラスの専門家と企業のエリートを演説に招き、先進科学技術の成果を共有した。
中国科学技術協会党組織メンバー・書記処書記の宋軍氏は、「世界ロボット大会は中国のロボット分野で最も規模が大きく、規格が高く、国際要素が豊富なトップクラスの会議になり、世界ロボット分野のブランド祭典である。約30万人が大会を見学し、一般の科学情熱に火をつけた」と述べた。
産業ロボット市場 世界シェアの約3分の1を占める
『中国ロボット産業発展報告2019』によると、中国の産業ロボット開発はロボットのコア技術の飛躍を最優先目標とし、コントローラーの国産化を初歩的に実現した。産業ロボット市場の世界シェアの約3分の1を占め、世界最大の産業ロボット応用市場である。
中国のサービスロボットのスマート化レベルも急速に向上し、世界トップグループにいる。2021年には駐車ロボット、スーパーマーケットロボットなどの新たな応用シーンが急速に発展し、中国のサービスロボット市場の規模は40億ドルに迫る見通し。
特殊ロボットの研究能力は世界先進レベルに達し、応用範囲は絶えず拡大している。中でも、地震、水害、極端な天候への対応、および鉱山事故、火災、セキュリティなどの公共セキュリティにおいて、特殊ロボットのニーズは高い。中国の特殊ロボットの一部コア技術は飛躍を遂げ、ドローンや水中ロボットなどの分野で商品展開している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月26日