2018年の中国の研究・試験開発(R&D)費は1兆9677億9000万元で前年比2071億8000万元、11.8%増加した。基礎研究費は初めて1000億元の大台を突破し、1090億4000万元に達し、研究開発人ともに増加を維持した。
『2018年全国科学技術経費投入統計公報』(以下、『公報』)がこのほど発表され、2つのデータに注目が集まった。3日、北京化工大学元副校長の陳冬生教授は科技日報の取材に応じ、経済と財政の現在の情勢下で、研究開発費が2桁像を維持するのは容易なことではないと話した。
国家統計局社会科学科学文化司統計師の李胤氏は『公報』を以下のように分析する。基礎研究費は1000億元の大台を初めて突破し、3大主体が急増を実現し、高等学校、政府管轄の研究機関、企業の基礎研究費はそれぞれ589億9000万元、423億1000万元、33億5000万元で前年比11.1%、10.1%、15.7%増加。うち、高等学校の全社会基礎研究費の増加への寄与度は51.1%で、基礎研究費の主体となっている。
呂薇氏は以下のように話す。国内外の実行状況を見ると、大学と科学研究所は基礎研究の主体である。統計によると、中国の基礎研究費の大部分が大学と政府管轄の研究機関での投入である。世界の主要科学技術大国を比較すると、中国の基礎研究費の投入先は単一で、投入強度も低く、革新型国家と世界科学技術強国の建設目標とまだ差がある。