中国では、月見、灯籠見物、月餅を食べることが中秋節の伝統的な過ごし方だが、今は、インターネットで有名なレストランでの食事、ショッピング街での中秋オリジナル製品の購入、遊覧船での月見など新たに盛り上がる「夜経済(ナイトエコノミー)」が夜の過ごし方を多彩なものとし、伝統的な節句である月見の夜を明るくする。
海上生明月、天涯共此時(輝く月が海面から昇ってくる、遠くの人々も今この月を見ているのだろうか)。中秋の月光の下に鮮やかな「夜」の中国が広がる。夜8時、済南では、伝統的要素と先端都市が彩るナイトライフが混ざりあいながら輝いていた。
大明湖畔では5万人を超える人々が月見を楽しんだ。外部の観光客だけでなく、現地の人々も大きく移り変わる故郷の夜に感嘆した。
夜9時、山西の小さな町は、夜が静まることなく声と光が広がり、来客を迎えていた。
町や農村が「ナイトエコノミー」の物語を描き、住民は貧困脱却から蓄財への新たな道を歩んでいる。