「金融機関の国有資本の管理と監督の強化」は、9月9日の中央全面深化改革委員会第10回会議で重要な内容となった。国有企業改革が「企業管理」から「資本管理」に移行するのに伴い、国有金融資本の管理は特に重要となっている。
盤古シンクタンクの上級研究員の呉琦氏は『証券日報』の取材に対し、国有金融機関は国有企業の重要な一部だと述べた。近年、中国の国有金融資本の規模は安定して増加し、経営管理体制は整備されているが、同時に深層、構造性の問題も目立っている。例えば、職責と権限が不明確、管理の滞り、資本配分の合理化と運営効率の向上の必要性などの問題は国有企業の持続的かつ健全な発展を抑えるだけでなく、金融サービスの実体経済における役割の向上にも不利となる。
呉琦氏は、「国有金融資本の管理と監督の強化は金融監督管理体制の整備、国有重点金融機関の管理力の維持、国家金融安全の維持だけでなく、国有金融機関の市場化経営メカニズムの構築、コア競争力と資本配分効率の向上、実体経済への貢献にもつながる」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月16日