「山の城」と呼ばれる重慶市の立体的な交通は、多くのドライバーを苦しめている。この極めて特殊な交通地形で自動運転を行う場合、技術により高い条件が突きつけられる。多くの業界関係者から「オールマイティ試験」と呼ばれる自動運転車チャレンジが先ほど、重慶市で開催された。4つの競技で自動運転技術水準、実用化の進捗、実際の応用状況を全面的に解析した。
今回の競技で、参加チームは重慶市の複雑な地形及び猛暑、それから難易度の高い競技内容に対応しなければならなかった。
基礎運転補助システムチャレンジでは、参加車両のAEB(衝突被害軽減ブレーキ)システムの実際の走行における機能を検証するため、車が走る路上にマネキンを飛び出させた。圧倒的多数のチームがここで脱落した。APS(自動駐車)チャレンジでは、傾斜45度の駐車位置への駐車で、同じく圧倒多数のチームが苦しめられた。
都市交通シーンチャレンジは、自動運転レベル5に対応する唯一の競技で、「最強自動車ブレーンチャレンジ」とも呼ばれる。競技のルールに基づき、出場チームは12分内に安全類、効率類、情報サービス類、通信・測位能力類など18シーンに対処しなければならなかった。うち3つのランダムで選択されるシーンは2種類の異なる状況の操作により、参加車両の感知能力、スムーズな判断力、都市部の典型的な道路及び交通シーンに自動適応する総合力などを検証した。
北京連合大学の講師である孫浩氏は「自動運転車の数多くの難題において最も重要なのは、道路上で収集した大量の情報をいかに自動車自身に処理・分析・判断させるかだ。これにはAIの発展が必要だが、AIは本質的に比較を繰り返し最適化を図る技術で、人と同じようなイノベーションや判断が不可能だ。限り有るデータバンクから、類似する最適解を見つけることしかできない。これは真の自動運転を実現するまで、まだ長い道を歩む必要を示している」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月22日