自転車、医療、充電器、厨房、クローゼット、雨傘などのシェアが始まった「シェアリングエコノミー元年」の2015年から4年が経ち、中国のシェアリングエコノミーは急発展し、多くのニッチ分野と市場に浸透し、インターネット経済の新たなブルー・オーシャンになっている。
シェアリングエコノミーは、インターネットなどの現代の情報技術を利用し、使用権をシェアするというのが主な特徴で、大量の分散した資源を統合し、多様なニーズを満たす経済活動である。 中国のシェアリングエコノミーは誕生した時から世界の注目を浴びた。外国メディアは、繁栄し資本が入り、業界再編後に数人が生き残るまで、中国のシェアリングエコノミーはモデル転換の中で安定して発展している点に着目した。
シェアリングがブームを牽引
米経済メディア「Quartz」の記事によると、今年3月、Uberの共同創始者のトラビス・カラニック氏はシェアキッチン企業「クラウドキッチン」を中国に持ち込みたいと考えた。クラウドキッチンは不動産プロジェクトを買収し、商用キッチンに改装し、拡張したいが高コストの新店舗を開設したくない食品企業に貸し出した。
シェアキッチンというスタイルは欧米では新しく、Uberやデリバリー・ベンチャー企業のDeliverooなどはこれを実験的に行い、食品配送業務拡張の新たな手段にしたいと考えた。しかし、シェアキッチンは中国ではすでに流行し、安価な労働力とやる気のある投資家によって食品出前サービス市場が発展している。