改革開放以降、商品経済が急速に発展し、企業は商品見本や契約文書を全国各地へ送るようになった。1980年から1985年までに、商品小包の割合は4割から6割へと上がり、小包重量は5年間で1.46倍増となった。
1990年代初め、中国の民営宅配便が雨後のタケノコのように出現した。2009年の郵政法の改正により、民営宅配便が国家レベルの「合法的なステータス」として認められた。中国の宅配サービスは無から生まれ、現在の郷鎮宅配ネットワークカバー率が95%を超え、年平均サービスユーザーが延べ1千億人を超える。
熱帯の果物、新鮮な海産物、コールドチェーン食品、異国の商品など以前は珍しかったものが、今では宅配便で一般世帯へ運ばれる。
「宅配便は人々の時空観念だけでなく、消費スタイル、生活スタイルも変え、衣食住旅に続き、中国人にとって5番目の基本的需要となった」。国家郵政局局長の馬軍勝氏はこう話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月28日